元世界チャンピオン花形進の「強さ」の教育

花形進が教える「真の強さ」とは?子供の躾けに困惑する親御さん、すべての教育現場に携わる方々、職場で指導的立場にある方、そして何より「強く生きたい!」と心から願うすべての方、必見のブログだ。

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花形進の横顔 その7

 「そもそもチャンスは突然に来るものです。チャンスの予告なんてない。だからこそ、弛まず努力し続けなければいけないんです。そうでないと、突然訪れたチャンスをものに出来ないから」


 昭和48年10月、タイのチャチャイ・チオノイを相手に敵地で4度目の世界タイトルマッチに挑戦する も、敢えなく15回判定負けを喫した。
 通常であれば引退の文字が頭をよぎるはずだ。

 しかし、花形進は帰国翌日にはジムに顔を出し、世界チャンピオンを目指して練習を始めた。
「最近の若者は諦めが良すぎるんじゃないですかね?負けが続けば“諦める”。立ち向かう相手が強そうであったり、困難にぶつかると何処か気持ちが弱くなり“諦める”」
 諦めてしまえば、二度とチャンスは巡って来ない。チャンスが巡って来なければ、何処にも辿り着けない。
 諦めずに努力を継続する者にはチャンスが訪れる。


 昭和49年10月、花形進は再びチャチャイ・チオノイを相手に5度目の世界タイトルマッチに挑んだ。
 「いや、諦めずにとは言うけれどね、3度目の正直というならいざ知らず、5度目ともなると、さすがに負けたら引退するしかないな、と思いましたよ。そういう意味では崖っぷちということですね」
 花形進は前回の死闘を想定し後半戦に備え、気迫、スタミナを持ち越す作戦に出た。
それでも前半戦から、花形進の溢れ出る気迫が試合を優位に進めた。
 そして6ラウンド、チャチャイの反撃を受けることなく、レフリーストップで試合は終了。花形進のKO勝ちだ。

 「子供の頃から目標にして来た世界チャンピオンのベルトだけに、それを手にした時はどんなに大泣きするんだろう、と想像していたんです。いや、あんまり泣くとみっともないかな、と。ところがあまりに呆気なく試合が終わってしまって、何だか実感もなく涙が出なかったですね」と花形進は笑った。
 だが、彼が闘ったのは6ラウンドではなかった。
 16歳のデビュー戦から11年、22歳の初めての世界挑戦から5年という途方もない時間を、花形進は黙々と弛まず闘い続けて来たのである。
 そうして花形進はついに“到達”したのであった。 

つづく

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テーマ:ボクシング - ジャンル:スポーツ

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